農研機構、抵抗性品種の育成に~ダイズ葉焼病の遺伝子を解明
- 2025/2/3
- 技術
- 農機新聞 2025年(令和7年)2月4日付け

農研機構は1月21日、ダイズ葉焼病の抵抗性遺伝子を特定し、DNA配列を明らかにしたことを発表した。これを基に葉焼病抵抗性を日本のダイズ品種に導入するためのDNAマーカーを開発。今後は葉焼病に強い品種を育成することで産地での農薬の使用量や薬剤散布の手間を減らすことに寄与する。ダイズ葉焼病は温暖湿潤な気候で細菌の感染により発生する。葉の表面や裏面に淡黄色から淡褐色の斑点が生じ始めた後、葉全体が淡黄色になり落葉や枯死によって減収や小粒化による品質低下をもたらす。近年の栽培期間の高温傾向と暴風雨の頻発化や激化に伴い、日本でも発生地域が広がり、発生程度の激甚化も懸念される状況となってきていた。


