農研機構、「せとのほほえみ」~パン用小麦安定確保に
- 2025/2/3
- 技術
- 農機新聞 2025年(令和7年)2月4日付け

農研機構は、製パン性に優れる小麦新品種「せとのほほえみ」を発表した。西日本の主要なパン用小麦品種〝せときらら〟より子実のタンパク質含有率が高く、近年西日本でも被害が拡大しているコムギ縞萎縮病にも強い。さらに一定期間の低温にさらされなければ幼穂が形成されない秋播性であるため、春先の低温による凍霜害を受けるリスクも低い。温暖地東部のような冬の気温がある程度低い地域やコムギ縞萎縮病の発生地域にも適応し、関東から九州までの広い地域で栽培が可能。将来的には主にせときらら、ミナミノカオリに置き換えて普及することを見込んでいる。


