【寄稿】食と農、国民的議論を‼~元鹿児島大学農学部教授・農学博士 宮部芳照
- 2024/1/22
- 技術, 話題
- 農機新聞 2024年(令和6年)1月23日付け
日頃、われわれは食料不足や飢餓を感じることがない。それ故、食料危機や食料自給への関心も低い。われわれの食生活はこのまま維持できるのか、いま一度再考してみる必要がある。新型コロナ禍の影響や世界的気候変動、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとハマスの戦闘、さらに自国民の食料を優先する輸出規制などが世界の食料供給網を危うくしている。その結果、食料供給不足や生産資材価格の高騰を招き、われわれの食料環境はますます悪化している。