農研機構など、団粒単位でゲノム情報を明らかに~「シングルセルゲノム解析」世界初
- 2025/9/29
- 技術
- 農機新聞 2025年(令和7年)9月30日付け

農研機構、東北大学、愛媛大学、bitBiome(株)はこのほど共同研究により、微生物の細胞レベルにおける遺伝情報を詳しく調べられる技術「シングルセルゲノム解析」を土壌団粒単位で行うことに、世界で初めて成功した。耐水性マクロ団粒に対し、超音波を用いて土壌を分散処理し、微生物細胞の抽出効率を高めたもので、土壌粒子に強く付着している微生物や強固な団粒内部に生息する微生物の抽出を可能にした。複数の団粒を個別に解析した結果、いずれの粒の微生物群集も多様性が類似しており、窒素循環を可能にするほぼ全ての機能遺伝子を持つことを突き止めた。団粒内部の微細な嫌気的環境に生息するとされているN2O消去菌の抽出に成功したことから、同様の脱窒菌の生態を評価し温室効果ガスを無害化する技術につながるものとして期待される。


