農研機構、世界初のAIセンサ開発~畜産排水の凝集度を測定
- 2025/1/20
- 技術
- 農機新聞 2025年(令和7年)1月21日付け

農研機構は12月10日、畜産の薬剤による排水処理を省力化し、浄化性能を向上する水質センサの開発を発表した。AIによる画像認識を利用した「AI凝集センサ」で、凝集剤による排水の凝集程度を測定できる世界初のセンサとなる。これまで農家は凝集状態を目視で確認しながら添加量を調整していたが、AI凝集センサにより凝集度の自動制御が可能になる。固液分離プロセスの自動制御により、凝集槽の見回り回数を削減し、凝集不良に伴う障害なども回避できるなど、排水処理の保守管理作業を省力化。さらに添加量の適正化により排水処理の浄化性能が向上し、添加剤費用の削減にもつながる。