有機農業の普及に向けて

日本の農業政策に大きな影響を与える「みどりの食料システム戦略」が昨年5月に策定され、環境に配慮した持続可能な農業を目指す方向性が示された。温室効果ガス削減、環境保全などについて目標値も設定され、その中には「耕地面積に占める有機農業の割合」を2050年に25%に拡大させるという大きな目標も設定されている。ただ、欧米並みの高い数値目標は現在の約40倍、100万ヘクタールにまで有機農業を進展させることになり、その実現は容易なことではない。ただ一方では、地域農業の振興のために有機農業を活用できる機会が生まれることにもなり、今後ますます有機農業をキーワードにした取り組みが各地で行われていくだろう。ここでは関心が高まっている有機農業についてみてみる。

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