農研機構ほか、超音波で害虫を防除
- 2022/10/31
- 技術
- 農機新聞 2022年(令和4年)11月1日付け

農研機構はこのほど、MEMS(微小電気機械システム)の設計・開発、製造などを行う(株)メムス・コア、京都府農林水産技術センターの3者で、蛾類の嫌がる超音波を用いた害虫防除法を開発したことを発表した。この技術により、ヤガ類が産卵のために農作物に飛来することを防ぎ、農作物を食害するヤガ類の幼虫に対して施用する殺虫剤の散布回数を大幅に削減できる。幼虫が農作物を食害することで商品価値を低下させるヤガ類。成虫は夜間に飛び回るが、翅(はね)の付け根に音を感じとる「耳」をもっており、天敵となるコウモリに食べられないよう、コウモリがエサを見つけるために発する超音波を聞くと逃げ出す行動をとる。そこでこの3者は耳をもつハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウ、ツマジロクサヨトウのヤガ類が共通して嫌い、かつ聴覚的になれにくい超音波の音響パラメータを行動試験と聴覚神経の応答パターンから明らかにした。さらにこのパルス状の超音波を水平方向360度・上下方向20度に照射できる装置を開発。


