三菱マヒンドラ農機、齋藤社長インタビュー

今年も年末放談として三菱マヒンドラ農機(株)の齋藤徹社長にインタビューを行い、今年の振り返りと来春に向けての現状と今後の方針を伺った。【秋商戦を終え来春へ】過去2年、農機の需要が大きく落ち込んできたが、米価上昇により少し明るい兆しが見えてきた。生産現場も代替を考える雰囲気になってきている。来年以降いままで右肩下がりだった水田関連の市況が戻ってくることを期待している。本年も国内は厳しい戦いを強いられてきた。本機以外のサービスや中古などの付帯事業で売上は微減で踏み止めた。一方、海外はその9割を占める米国のホビー向けトラクタが通期で半減を見込む。上海ロックダウンの頃からFRBが金利を上げた結果、絶好調から反転、急ブレーキがかかり在庫調整期に入った。その流れが今も続いている。今後はトランプ大統領が就任し金利を下げる方向を明示していることから注視していきたい。他方、韓国向けには田植機をまとまった台数出荷した。また再スタートを切った欧州向けでは26馬力の小型トラクタMTU26の提供を今年からポルトガルやベネルクスで開始したところ好評だ。加えてトルコでは、マヒンドラグループでトラクタ販売台数5位のエルクントにも販売を開始しているが、コンパクトながら油圧揚力があるなどの特徴が受け、今月も100台を出荷するなど好調だ。来年度以降も果樹や野菜などで需要があるとの現地の声もあることから期待したい。以上のように北米を埋めるほどではないが一定程度を保ちながら踏ん張っている現状だ。来春に向けては米国と日本の市場が回復することを期待しながら、販売に注力したい。

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