複数あるRTK方式の違いを見る
- 2024/5/20
- 特集
- 農機新聞 2024年(令和6年)5月21日付け
全国的に担い手への農地集積が進み規模拡大が続く中で、長年支え続けてきた担い手のリタイヤが増え、さらなる農地集積が進んでいる。熟練オペレーターが各地で不足する中、国や県はスマート農業が現場を支える有効なツールとして、普及に向け取り組んでいる。このような背景から、作業の補助を行う純正の自動直進補助機構を採用した機種の普及が進み、それに続くように後付けの自動操舵ユニット、より一層省力化に寄与するロボットトラクタが全国的に導入されるようになった。また高精度な農業用ドローンでも、自動航行機能は必須となり導入も増えている。その普及拡大のきっかけとなっているのが、農機の位置情報を高精度に補正するRTK固定基地局の設置と、労働力軽減策に取り組む自治体の補助金だ。そのRTKによる補正データの配信は複数の選択肢がある。今回は、そのRTKについて方式の違いをおさらいするとともに、各動向を見た。