注目集まる安価な自動操舵システム
- 2022/1/17
- 業界, 特集, 話題
- 農機新聞 2022年(令和4年)1月18日付け
現在、スマート農業技術は、自動操舵や自動給水栓、可変施肥など様々な技術の普及が進んでいる。特に自動操舵は後付け製品が北海道では10年以上前から普及し、今や当たり前のものとなっている。これらはトラクタメーカーの簡易直進などの技術やロボットトラクタの技術開発など市場ニーズに即した製品が上市されたことが大きい。一方、本州での自動操舵技術は2年前に採択された経営継続補助金の効果で導入が進みにわかに注目度が高まっており、人手不足や省力化ニーズと相まって普及が始まっている。そうした中で現在、注目を集めているのが、中国の農業スタートアップでロボティクス開発を行うFJDynamics(以下、FJD、深圳市、Wu Di(ウー・ディ)社長)が開発した自動操舵システムだ。日本市場では(株)FAG(東京都港区新橋、木伏裕一社長)が総代理店を務めておりサポート業務を行う。現在、ドローン流通を中心とした展開を行っているが、取付費込みで99万円~と手頃感がある上、技術的に安定していて、サポートも充実。農機販売店の注目度も高く、代理店が増えている。東風グループやDJI(現在離脱)の資本参加に加えて、中国大手IT企業4強であるBATHの一角のテンセントも出資するなど将来性が期待される。今回、FJD海外事業部のQin Shuo(チン・ショウ)部長を取材した。