【特集】地域ルポ 再生に向けて動く地域農業~九州
- 2024/5/20
- 特集
- 農機新聞 2024年(令和6年)5月21日付け

今年の九州地方は春先の降雨量が多く、宮崎の農家からは例年の3倍は降っているとの話も聞こえてくる。そうした中で作業の遅れや一部の省略が見られたが田植は順調に推移。今は麦刈シーズンに突入しているが、穂発芽などが心配されている。春需の動きは資材費高騰などの影響もあり前年並み~低調に推移。各ディーラーの価格改定も行われているが、コロナ以降3回目の値上げとあって駆け込み需要はほとんど見られない。九州で活発な畜産業でも、子牛の価格が上がらないこともあり苦戦傾向にある。展示会は大規模・拠点別展示会が開催される中、来場実績は相応に推移。各社はスマート農業に注力し、自動操舵が直進補助搭載の本機とともに伸長しはじめた。それに伴いRTK基地局も自治体だけでなく一部ディーラーが設置。九州7県で50前後の設置があると推測される。今後、自治体による補助金もあることから導入はさらに加速するとみている。九州の農業はどう動いていくのか。「再生に向けて動く地域農業」をテーマに各地域の現在を特集している。今回は、九州地域(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島)を紹介する。
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