高機能でも簡単便利、田植機
- 2023/11/13
- 特集
- 農機新聞 2023年(令和5年)11月14日付け
消費者の食の多様化が進み主食用米の需要減が続く中、近年では毎年ほぼ10万tずつ消費量が減少している。また、地球温暖化の稲作への影響が顕在化してきており、今年は、北陸や東北の日本海側では高温障害による白未熟粒が多発し、品質に大きく影響した。米を取り巻く環境は険しくなる一方であるが、産地では毎年のように新たなブランド米が登場し、食味や付加価値の向上とともに、昨今では温暖化に対応した高温耐性品種が全国各地で育種され、栽培されるようになってきた。先日、農林水産省が発表した令和5年産米の農作物検査では、従来の品種と比べて高温耐性品種が高品質であることが数値として示された。食料自給率をみたとき、ほぼ100%を達成している米は、食料安全保障の観点からも重要度が高い。日本の米の栽培には欠かせない田植機について見てみる。