畑地転換に欠かせない排水対策
- 2023/8/7
- 特集
- 農機新聞 2023年(令和5年)8月8日付け
主食用米の需要が低迷する中、麦類や大豆、野菜などを含めた輪作体系の導入や、水田の畑地化などが推進されている。畑作物を栽培するには、湿害を避けるためにほ場の排水性を高める必要があり、排水対策が欠かせない。排水対策には、主に、土中に排水管などを埋設するため大規模な工事を伴う暗渠排水のほか、営農作業の一部として農家でも行える、ほ場表面に残った水や隣地から浸透してくる水を防ぐ(額縁)明渠、また心土破砕や弾丸暗渠、もみ殻などの疎水剤を用いた補助暗渠といった地下排水対策がある。ここでは、農家でできる排水対策の一つとして、さまざまな土壌条件に対応して排水施工ができる「カットシリーズ」について取り上げる。