荒井商事、耕作放棄地での新たな試み「栃木大谷農場」
- 2022/4/18
- 業界
- 農機新聞 2022年(令和4年)4月19日付け
荒井商事(株)は耕作放棄地を活用した新たな取り組みとして、栃木県宇都宮市駒生町に夏いちご栽培農場「栃木大谷農場」を3月20日にオープンした。四輪車や農機・建機のオークション事業や食品流通事業で知られる同社だが1920年の創業以来、その時代・その地域に必要とされるオリジナリティにあふれたサービス提供に努めてきた。今回の農場もその一環。〝イチゴ県〟と称される栃木県には良質建材である「大谷石」の採掘場跡(縦抗)が多数存在するが、ここに蓄えられた豊富な地下水を使い、本来冬の作物であるものを夏にも栽培し消費者に提供する取り組みとなっている。農場は宇都宮市が市内大谷地域の振興と夏のイチゴの産地化を目指し整備した「エネルギーコア地区」の夏イチゴ生産団地内に開設されており、採掘場後の冷水を汲み上げてハウス内のイチゴ苗を冷却する仕組みとなっている。