農研機構、サツマイモ基腐病を1日で診断~乾腐病菌の同定も

農研機構はこのほど、南九州や沖縄のかんしょ産地で多発している土壌病害「サツマイモ基腐病」の病原菌を検出・同定する新技術を開発した。人工的に特定のDNA断片を増幅する技術「リアルタイムPCR」を用いたもので、最短約1日で基腐病菌と乾腐病菌を高精度に検出・同定できるようになる。サツマイモ基腐病は糸状菌が原因で引き起こされる。ただ、国内では以前から基腐病の病原菌(基腐病菌)の類縁種であるサツマイモ乾腐病(かんぷびょう)菌も分布しており、形態的にも類似していることから正確な原因究明には2週間ほどかかっていた経緯がある。今回開発された技術は基腐病菌と乾腐病菌を特異的に検出するDNAプライマーを設計。両菌のrRNA遺伝子のITS1領域とITS2領域の塩基配列から両菌を特異的に検出できる。

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