農研機構、酵素で生分解マルチ分解加速化~イネ由来の分解酵素「PaE」
- 2023/7/18
- 技術
- 農機新聞 2023年(令和5年)7月18日付け
農研機構はこのほど、生分解性プラスチックを分解する酵素を用いて、実際に畑に敷いてある状態の高耐久の生分解性農業用マルチフィルムの分解効果について実証し、結果を公表した。酵素を散布処理したフィルムは、一日後には強度が下がって裂けやすくなり、土中に鋤き込むことで、さらに細かく破け、土中微生物による分解が促進されることが示された。同酵素を大量生産する技術は既に開発されており、生分解マルチと酵素を組み合わせた新しい栽培方法や、新たな分解性農業資材の開発が、県農業試験場や民間企業、大学との共同研究で進められている。