【投稿】ネイチャーテクノロジーの手法と革新的な農業機器開発への応用~革新的な農業機器開発への応用~京都大学大学院・橘 悟
- 2022/10/3
- 技術, 話題
- 農機新聞 2022年(令和4年)10月4日付け
ネイチャーテクノロジーは「生物学と工学の融合」と説明されることが多いが、生物学と工学だけの知識で語るのは不十分だと感じている。過去の活用例はもちろん、分野の定義、利点、活用の流れ、アイデアの調査方法、などの基礎的知識も重要である。これらは生物学にも工学にも当てはまらないため、私はネイチャーテクノロジーを開発手法としてだけでなく単体の学問分野としても認識している。モノづくりの観点からするとネイチャーテクノロジーは技術的手法だが、ネイチャーテクノロジーの研究面から考えると、アイデアを調査するための手法として生物学を、生物を活用するための手法として工学を必要とする学問と言える。