岐路に立つ米の現状と今後~稲作大特集
- 2022/1/24
- 特集
- 農機新聞 2022年(令和4年)1月25日付け
日本の米が激動の中にある。毎年、消費量が10万tペースで減少していく中、長引くコロナ禍による消費減退が追い打ちをかけ、令和3年産の主食用米は大幅な作付転換が必要な状況となった。行政、JA、稲作経営農家、農業法人など、さまざまな方面で取り組みが行われ、目標には4千ヘクタール届かなかったものの、6万3千ヘクタールと過去最大規模の転換が行われた。しかし外食産業の低迷が長期化する中で需給バランスは不安定になり、各地の米産地では米価が大幅に下落する事態となっている。令和4年産の主食用米についても、需給と価格の安定を図るためには生産量は675万tが適正規模と見積もられ、前年から平年作基準で21万t・3万9千ヘクタール相当の作付転換が必要との見通しとなっている。課題が山積する稲作。米を取り巻く現状と今後についてみてみる。
〇…稲作関連主要機械の動向
〇…米輸出に向けたスマート実証
〇…新技術で進む稲作省力・効率化