若手農林水産研究者表彰式、農研機構・山田氏が受賞講演
- 2021/11/29
- 技術
- 農機新聞 2021年(令和3年)11月30日付け
令和3年度(第17回)若手農林水産研究者表彰式が25日、アグリビジネス創出フェア内のメインステージで開催された。5人の若手研究者が農林水産技術会議会長賞を受賞。農研機構農業機械研究部門兼農業ロボティクス研究センターの山田祐一主任研究員が受賞講演を行った。山田氏は業績「自動運転田植機と植付機構の電動化に関する研究」について講演した。植付機構の電動化にあたり、植付爪の回転、苗載せ台の横送り、同縦送りの3つの駆動が関わる動力伝達機構について、各駆動部にモーターを配置することで簡素化、あわせてRTK―GNSSを用い進行方向と直交する方向にも苗をそろえて植えられるようにしたことで、これまで難しかった機械除草による株間除草を実現。また無人自動走行を可能とし、従来は運転者と補助者の2人以上が必要だった田植え作業が、無人走行させている間に苗箱の片づけや準備などができるようになり、1人での作業を可能にした。同機能を有したロボット田植機は、来年2月井関農機から発売予定。