農研機構、ため池防災支援システムにAI利用で精度向上
- 2021/11/15
- 技術
- 農機新聞 2021年(令和3年)11月16日付け
農研機構はこのほど、同機構が開発し、2020年度から農林水産省により運用されている「ため池防災支援システム」について、過去の地震時におけるため池被災情報を基に、AIの一種である機械学習を用いて地震解析で計算された沈下量を補正し、精度向上を図る手法を開発。近く同システムへの実装を行う。同機構では、過去の地震時のため池被災情報を基に、AIの一種である機械学習により、 新たに機械学習から求まる被災程度と従来の解析から求まる被災程度の大小を比較し、相違がある場合は、機械学習による判定結果に近づくよう補正を加えるようにした。この補正により、危険度の予測精度が向上し、ため池の緊急点検や安全対策をより効果的に行えるようになる。