農研機構、水利施設の水位予測モデルを開発
- 2021/10/4
- 技術
- 農機新聞 2021年(令和3年)10月5日付け
農研機構は低平地の排水機場と排水路の水位についてそれぞれを予測し可視化できる高精度な人工知能(AI)モデルと水理モデルを開発した。この予測結果により、施設管理者は適切な排水ポンプの運転や水門等の水利施設の管理操作が行えるようになり、洪水被害の軽減や排水管理にかかる労力の軽減が期待できる。今回開発したモデルは直近の降雨と水位の観測値及び気象予報のデータをもとに数時間先の排水機場と排水路の水位をリアルタイムで予測するもの。AIモデルは、排水機場について長期間の観測データから時間毎の降雨と水位の関係を学習し、直近の降雨と水位データ、予報降雨から、数時間後までの排水機場地点の水位変化を迅速に予測する。また、水理モデルは予報降雨から排水機場につながる排水路網の数時間後までの水位を予測する。