農研機構、最新モデルで気候変動による水稲への影響を予測

農研機構はこのほど、気候変動による水稲(コメ)の収量や外観品質への影響について、高温と高CO2の複合影響を組み込んだ最新モデルを用いて予測し、その結果を公表した。それによると、何も対策をとらないと、従来モデルに比べ収量や外観品質により早く深刻な影響を及ぼすことが示された。新たな高温・高CO2複合モデルでは、①高CO2によるコメの増収効果は高温条件で低下し、②高CO2は白未熟粒率を高める―こととなり、従来予測と比べ、西日本に限らずより広範な地域において、収量の減少や外観品質の低下が起こり、より早く深刻化することが示された。

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