高まる環境性能、エンジン
- 2021/1/12
- 特集
- 農機新聞 2021年(令和3年)1月12日付け
近年の豪雨や大型台風の襲来、また今冬の日本海側の豪雪などの異常気象は、地球温暖化が少なからず影響しているといわれる。国際的な地球温暖化対策の枠組みとなるパリ協定では、2050年までに世界の平均気温の上昇を、産業革命以前と比較して1・5度に抑えることを努力目標に掲げ、各国で脱炭素化が進められている。一方、力強い作業が求められる農業機械では、その動力源として、化石燃料を用いるエンジンが欠かせない。近年電動化の動きが加速しているが、その実現には技術的に高いハードルを越えなければならない。ここでは、エンジンの需要や規制に対応するための技術、また自然災害や小型の電動機器のため需要の高まる発電機の動向などに触れる。