アグリテクニカ・主要7機種の潮流~コンバイン編③
- 2022/3/22
- 国際, 技術
- 農機新聞 2022年(令和4年)3月22日付け
【ストロー・チャフ管理の動向】作業幅が10mを超える大型コンバインでは、しばしばチョッピングやストロー・チャフ散布技術の機構における設計上の課題を伴う。欧州では、いわゆる放射状のスプレッダが定着しているが、栽培方法や脱穀された作物によって要件が大きく異なるため、世界的には一般的でない。除草剤抵抗性の強い雑草が多い乾燥地帯では、コンバインにミルを搭載し、雑草の種子を一緒に粉砕している。このような種子粉砕機は、基本的に駆動力の大きなハンマーミルであり、すでにアグリテクニカにおいて発表されている。新しい設計アプローチは、主に所要動力の削減と、コンバインの機能を保持できるコンパクトな構造、およびカッティングシステムとワゴンとの連結に焦点を当てている。海外では、これらの技術によって雑草の種子を約80%破壊できるとしている。