稲作を取り巻く現状と今後は~稲作大特集
- 2021/1/25
- 特集
- 農機新聞 2021年(令和3年)1月26日付け
日本の米政策が大きな岐路に立たされている。米生産は平成30年産米から生産数量目標の配分を廃止して、需要に応じた生産・販売を推進してきた。政策大転換はあったものの大きな混乱は生じてこなかったが、国内需要の減少が継続的に進む中、令和2年産の需給については需要減少に見合った作付面積の削減が進まなかったこと、そして、今もって社会に影響を与え続けている新型コロナウイルス感染症の拡大による消費減退が追い打ちをかけたことで在庫の過剰に直面。野上浩太郎農林水産大臣も、需給と価格の安定を図るためには令和3年産の主食用米は過去最大規模の6万7千ヘクタール(平年作ベース換算で36万t)の作付け転換が必要となり、これが実現できなければ需給と価格バランスが崩れる危機的状況に陥いる懸念があるとしている。課題の多い稲作を取り巻く現状と今後について見てみる。
〇…稲作関連主要機械の動向
〇…スマート農業技術の課題
〇…作業を効率化する新たな技術