作物学会技術賞に、大型機械での乾田直播

日本作物学会技術賞に、このほど「プラウ耕・グレーンドリル播種方式による水稲乾田直播を核としたイネ―ムギ―ダイズ2年3作水田輪作体系の確立」が選ばれた。100ヘクタールを超えるような大規模経営で導入できる大型機械を用いた水稲乾田直播栽培技術の開発で、イネ―ムギ―ダイズの2年3作輪作体系の実証試験を実施。東日本大震災の津波で被災した仙台平野の復興を目的とする。水稲乾田直播では一般的にロータリシーダが用いられるが、コスト低減効果は移植栽培と比べて数%程度。そこで米生産のコスト低減を目的に、高速化が可能なプラウ耕を導入し乾田直播にグレーンドリルを用いた。また、播種後にケンブリッジローラで鎮圧することで、播種深さが浅くても土壌と種子が密着して苗立ちが安定し、代かきを行わないと適正な減水深を保てないような水田でも有効なことを示した。2013年に開始した3年間の実証試験では、コスト低減効果が、2010年の東北平均と比べて米で6割弱、コムギで5割弱、ダイズで7割強となった。なお、同方式による水稲乾田播種体系は、北海道・東北を中心に1000ヘクタールほど普及しており、仙台平野では大豆との輪作で導入が進んでいる。同賞の受賞者は次の通り。▽大谷隆二氏、関矢博幸氏、冠 秀昭氏、中山壮一氏、齋藤秀文氏、松波寿典氏、池永幸子氏、宮路広武氏(以上、農研機構東北農業研究センター)、片山勝之氏(農研機構西日本農業研究センター)、迫田登稔氏(農研機構本部)

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