ALFAEが農業の標準化でセミナー

(一社)ALFAEの特別セミナー「オリンピック食糧危機への対応~食のエコシステムプラットホームの重要性について~」が9日、都内で開催された。セミナー冒頭に主催者を代表して亀岡孝治氏(ALFAE代表理事・三重大学教授)があいさつした。亀岡氏は「農業を知らずして農業ICTを立てる企業が多い。そのために農業における標準化が必要になっているのではないか。アメリカにはAgGatewayがある。われわれはこのアジア版を作ろうと動き始めている」と標準化のための新しい取り組みについての動きがあることを紹介した。セミナーでは二宮正士氏(東京大学特任教授)が「日本の食がめざすべきもの~東京オリンピック食材が足りないかもしれないといわれる本質~」で講演した。ここでは現代農業のキーワードはエコシステム、プラットホーム、標準化、オリンピック食糧危機。農業はもはやグリーン産業ではなく、持続可能性の足を引っ張る存在となっている。ヨーロッパでは硝酸態窒素の起源は農業とわかった。硝酸態窒素脆弱地帯外の全ての農業者は、国の定めた汚染削減のためGAPを自主的ベースで実施していることを説明した。また、平藤雅之氏(東京大学特任教授)は「ビッグデータ、標準化の視点からの食のエコシステム」で講演。平藤氏は「2020年東京オリンピック以降は、空き家問題の深刻化、不動産価格の暴落、失業の増大」などで時代は大きく変化しているとし、これから世の中のありようをネットスラングである「中二病」などで説明した。農業ではセンシングが重要となっているとした。さらに、濱田安之氏(㈱農業情報設計社CEO)は「食・農システムの標準化とAgGatewayについて」で講演。AgGatewayは10年ほど前に発足した非営利法人であり、農業に係る全ての情報交換を実装するために発足したものであるが、これが標準を作ることはしない。当初は米国内を対象としていたが現在はグローバルに展開中であるとした。農業機械との関係では「農業機械にはすでに標準化プロトコルISOBUSが存在する。欧米の主要農機メーカーは全面的に対応している。標準化をどれだけ拒んでも、いつか誰かが行動を起こす。待ったなしの状況」であると、標準化は避けられない道だとした。

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